CVE-2025-22457の事例から、機器内の検査だけでは判断しにくい理由を解説します。

更新後の評価で明らかになった重大性
JPCERT/CCは2025年4月、Ivanti Connect Secureなどに関係するCVE-2025-22457の悪用について注意喚起しました。スタックベースのバッファオーバーフローの問題で、当初の修正後にリモートコード実行の可能性が再評価された経緯が示されています。国内でも攻撃の影響が確認されました。
機器を調べる仕組み自体への干渉
注意喚起の更新では、整合性確認ツールの結果の改ざんやログの取得停止にも言及されています。一般に、攻撃者が機器上で強い権限を得ると、侵入の痕跡を隠すために記録や検査へ干渉する可能性があります。機器が出した「異常なし」という結果だけで、侵害がなかったと確定できない理由です。
別の場所の記録と照合する意味
外部に転送したログ、接続先サーバーの記録、認証基盤の履歴などは、機器内とは別の視点になります。時刻の不自然な欠落や、想定外の接続があれば、調査の手掛かりになります。ただし、一つの異常だけで特定の攻撃を断定することもできず、複数の記録と提供元の調査手順を組み合わせる必要があります。
修正と復旧の判断
更新で脆弱性を解消しても、侵入後に作られた状態まで元に戻るとは限りません。認証情報や接続先への影響も、侵害の範囲に応じて調べる対象になります。サポート終了製品は修正を継続して受けられないという問題もあります。本記事は2025年の注意喚起の解説であり、記載の版や当時の手順を現在の安全性の判断に流用せず、最新のメーカー情報を確認する必要があります。
JPCERT/CC Ivanti Connect Secure注意喚起(2025年4月)
記事更新・資料確認日:2026年9月12日。事例・注意喚起の時点は本文に記載しています。
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